パニック障害 説明

健康な人には理解できない!

 

パニック障害と分かるまで…

 

私にパニック障害の症状が出始めたのは、46歳の頃でした。当初、仕事へ行く直前に手などがシビれだし、そのうち息苦しくなってきて、救急車を呼んだ方がいいのかも…と思いながら我慢していると、そのうち症状が治まり会社へ向かうことが出来ていました。

 

病院で検査をしても、どこも悪くないという診断結果が出たので、46歳にもなるとこんなモノなのかな…という風に思っていました。

 

いずれにしても、精神的な病気だとは思ってもいなかったため、体がダルくなる程度のことだと思って、自分のヤル気次第で何とでもなることだと思っていました。

 

しかし、その症状は、やがて仕事へ行く前だけでなく、仕事中や休日でも起こるようになり、病院の検査では悪い所が見つからないため、もしやと思い精神科で診断してもらいました。

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仕事を辞めれば治ると思っていた

そして、パニック障害だと診断されました。

 

仕事中、仕事が出来ないほどになることが頻繁に起きるようになったため、仕方なく会社も辞めました。しかし、会社にはパニック障害だということは伝えませんでした。

 

何故なら、病院で精密検査を何度か受けて、いずれも悪い所が見つからないということは、本人のヤル気がないから…としか見てもらえないからです。

 

会社に行く前、誰でも「イヤだなぁ〜」とは思うが、それでもサボる訳にはいかないので、みんな気力を振り絞って出勤してるのに、手がシビレるとか、息苦しく感じる程度のことで、「しんどいから辞める」とは言えませんでした。

 

妻にも、それとなく言ってみたことはあるのですが、妻にしてみれば、私が会社を辞めるということは、たちまち生活が苦しくなるということですから、「頑張って仕事をして!」と言うだけでした。おそらく、私の説明が悪かったのだと思うのですが…。

 

ただ、私としては、仕事上のストレスが原因だと思うようになっていましたので、仕事を辞めれば治ると信じ込んでいたいのですが、実はそうではありませんでした。

 

その辺りのことは、「私がパニック障害になった原因はコレだった!」に詳しく書いています。

 

という訳で、パニック障害のことを知らない人に、パニック障害のことを伝えるのは、「説明が難しい」「恥ずかしい」というような理由から出来ませんでした。

 

当ページのタイトルを「パニック障害の症状:健康な人には理解できない」としましたが、本当は、健康な人には「説明が難しい」や「恥ずかしくて言いにくい」の方が正しいかと思います。

 

何ひとつ悩み事などないのに、突然やってくるパニック障害を上手く説明するのは、本当に難しいです。どうしても、「ヤル気がない」「辛抱が足りない」「精神的に弱い」などと思われますから…。

 

あと、病院で診断書をもらって会社に提出すべきだったとは思うのですが、プライドが邪魔をして、それも出来ませんでした。

 

精神的な病気というのは、パニック障害になっているという「恥ずかしさ」が「情けなさ」と同じような感じになってしまい、周囲の人に言うのにも勇気が必要で、私にはそれが出来ませんでした。

 

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