パニック障害 薬

私のパニック障害を改善させた2つの薬とは?

 

精神科でもらった2つの薬

 

私は、パニック障害になるまで、精神科に通ったことはありませんでした。

 

そのため、私の勝手なイメージでは、特に初診であれば、私が状況を一通り説明して、それに対して先生が色々と質問をし、カウンセリングのような感じで進められていくモノだと思っていました。

 

しかし、実際は全く違いました。

 

私が最近の状況を数分で説明したあと、先生は「何か不安に感じることはありませんか?」と聞くので、私は「悩み事や心配事はないが、何の前触れもなく、突然なぜか不安に襲われることはある」とだけ答えました。

 

すると、先生は「パニック障害ですね。寝る前に飲む薬を1週間分出しておくので、2週間後にもう一度来院して下さい」と言って、診察は終わりました。

 

私は、パニック障害の原因を掘り起こして、それを解消することがパニック障害の治療だと勝手に思っていましたので、拍子抜けした感じでした。

 

という訳で、診察時間は5分足らずで終了しました。そして、毎日寝る前に飲む薬を2錠もらいましたので、その日の夜から飲み始めました。

 

私としては、パニック障害を引き起こしている原因が分からないのに、1日2錠の薬を飲むだけで効果があるとは思えませんでした。

 

ただ、薬は無料ではありませんから、飲まないのは勿体ないので、毎日飲むつもりではいましたけど…。

 

ちなみに、私がもらった薬は下記の2種類で、病院からもらった説明書には「薬の働き」や「注意事項・相互作用・副作用など」も記載されていました。

 

セパゾン錠2

 

【薬の名前・色/形・記号】
セパゾン錠2 2mg(白色・錠剤・SANKYO126 2)

 

【薬のはたらき】
不安や緊張を取り除く薬です。心と体の調子を良くする薬です。

 

【注意事項・相互作用・副作用など】
アルコール類は、薬の作用を強めることがありますので避けて下さい。眠気を催したり注意力・集中力・反射運動能力等が低下することがありますので、車の運転や危険のともなう機械の操作等は控えて下さい。湿気を避けて光りの当たらない所に保管して下さい。

スルピリド錠2

 

【薬の名前・色/形・記号】
スルピリド錠2 2mg(白色・錠剤・SW410)

 

【薬のはたらき】
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の薬です。気持ちを楽にして意欲を高める薬です。不安や緊張を取り除く薬です。

 

【注意事項・相互作用・副作用など】
眠気やめまい等をおこすことがありますので、車の運転や危険のともなう機械の操作等は控えて下さい。アルコール類は、薬の作用を強めることがありますので避けて下さい。室温で保管して下さい。

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薬を飲んだ翌日から効果あり?

 

私は、こめかみの辺りが押されたような感じになることがよくあるのですが、その原因が分からないので、そのような感じになると、「体がおかしくなるんじゃないか…」などといつも不安を覚えていました。

 

そのような状態になった場合、気のせいだと自分に言い聞かせるのですが、しばらくすると、少しずつ息苦しくなるような感覚に襲われていました。ただ、寝込むほどではなく、体がおかしくなるような気がしていただけなのか、多少ダルさがあったのかは分からないほど微妙な感じでした。

 

ただ、しばらくすると、そのイヤな感覚は無くなるのですが…。

 

しかし、その程度で治まらずに、手がシビレだし息苦しさが増して「死んでしまうのでは…?」という恐怖感が沸き起こってきて、何も出来ないほどの状態になることも2〜3日に1度くらいはありました。

 

いわゆるパニック障害の状態です。それは、自宅にいるときだけでなく、仕事中にも起きますので、仕事が出来なくなります。そのため、2年半はど悩み続けたのですが、結局仕事を辞めました。

 

私は、仕事をしていたときは、仕事などによるストレスなどが原因でそのようになっていると思っていましたので、仕事を辞めれば治ると思っていました。

 

しかし、一向に治る気配がないため、精神科へ行くことにしました。

 

という訳で、仕事を辞めてから精神科で診てもらう迄に半年くらいの期間があったのですが、その期間は大抵下記のような感じでした。

 

精神科へ行く前の私の状態
  1. 突然、息苦しくなるのではないか?という不安に襲われる。
  2. 軽い腹痛や顔に吹き出物が出ただけで、パニック障害の予兆のような気がしてしまう。
  3. 数日後、車を運転しなければならないと考えただけで、息苦しさが出て来る。
  4. 車を運転中、全く気になるようなことがないにも関わらず、息苦しくなり運転が困難になる。
  5. 息苦しくなりだすと、「死ぬのではないか?」という恐怖感にさいなまれる。
  6. しばらく横になって寝ていると、自然に回復する。

 

結局、四六時中「息苦しくなるのでは…」と不安になっていたのですが、それが普通になってしまっていたため、それが異常なことだとは思えなくなっていました。

 

そのような状態になっていたため、思い切って精神科で診てもらうことにしたのですが、精神科でもらった薬を飲んだ翌日、いつもと何かが違うような気がしました。

 

まず、最初に感じたのが「こめかみが押されるような感じ」になったときです。いつもなら、「体がおかしくなるのでは…」という不安感に襲われるのですが、それが全く無かったのです。

 

そして、きっかけなど全くないにも関わらず、2〜3日に1度はパニック障害になっていたのですが、薬を飲んだ翌日から全くなくなりました。

 

あと、車に乗らなければ…と思うだけで「息苦しさ」が出てきていたのですが、それも全くなくなり、車を運転しているときもパニック障害が出ることがなくなりました。

 

これには、私自身ほんとうに驚きました。これが薬の効果なのでしょうね。

 

それまで、あのイヤな感じが普通になっていましたので、その感覚に襲われない気持ち良さは新鮮でした。

 

以前、何もなかった頃は、こんな風に生きてたのか…と大袈裟に思うほど、何かが吹っ切れたような、清々しささえ覚える感じでした。

 

 

 

パニック障害に効果がある薬

 

ネットなどを見ていると、パニック障害を治す方法や薬など、様々なモノが紹介されていますが、私の経験からすれば、まずは精神科へ行くべきだと思います。

 

私を診て下さった先生は、「不安が原因であれば、薬で治りますョ」と当たり前のように言われていました。

 

私は、先生に処方してもらった薬を飲んだ翌日から、パニック障害が改善しましたので、おそらく私のパニック障害の原因は「不安」だったのだと思います。

 

従いまして、専門医に診てもらうまでは、パニック障害の原因は分からないと思いますので、とにかく精神科など専門医に診てもらうべきです。あまり無責任なことは言えませんが、私と同じように「不安」が原因であれば、意外などほど簡単に治るのではないかと思います。

 

ただ、パニック障害になる原因が「不安」以外の場合は、どのような治療が必要になるのか私にはよく分からないですが…。

 

 

 

薬がパニック障害に効く理由

 

パニック障害になる原因は、完全には解明されていません。

 

しかし、いくつかの説があります。例えば、脳内には警告システムがあり、それが誤って作動してしまうために、パニック障害が引き起こされるのではないかという説があり、最近ではその説が有力になってきています。

 

脳が危険を察知した場合の本来の仕組みは、@〜Dのようになっています。
  1. 大脳皮質の中で、目・耳など五感から得た情報をチェックする。
  2. 扁桃体が危険を察知し、恐怖感が呼び起こされる。
  3. その恐怖感は、脳幹部の自律神経中枢核へ伝播する。
  4. 自律神経中枢核の一つである青斑核がノルアドレナリン(興奮性の物質)を放出する。
  5. Cの作用で、筋肉に血液を送り込み心拍を早めたり、血圧を高めたりする。

 

という訳で、ノルアドレナリンは、危険を知らせる警報の役目を果たしているのですが、敏感で不安定であるため、希に誤って作動してしまうことがあります。

 

そのため、何ら危険な状態ではないにも関わらず、扁桃体が過敏に働いてしまうことがあり、誤って扁桃対が異常に興奮してしまうと、自律神経中枢を刺激して、パニック障害を起こしてしまうことになります。

 

ノルアドレナリンは脳内の情報を伝達する物質です。難しい理屈はともかく、パニック障害は、その神経伝達物質の不均衡によって引き起こされますので、薬によって不均衡を調整することで、パニック障害を改善させることができるという訳です。

 

私がパニック障害になった原因はコレだった!

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